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ナチュラルエイジング通信(ロコモティブシンドローム導入)

2017.11.10
カテゴリー:院内通信

こんにちはさとう歯科医院

院長佐藤です。

 

介護は平均男性10年、女性13年これを短くするために!

介護期間は短くありません。日本人の平均寿命は世界でも常にトップクラスです。しかし、寿命は長いですが、健康で生活できる期間である健康寿命を差し引きすると、男性で約10年、女性で約13もあります。これは、人の手を借りなければ生活できない期間、つまり介護の期間を示しています。本当に長いですね。

介護というのはご家族に降りかかる問題です。ご自身がお若くても、ご家族の介護によって生活が一変する・・・。介護離職なども社会的問題となっています。このような介護の期間をできるだけ短くすることが医療に関わる我々に課せられた使命の1つだと考えています。

 

介護になる原因とは

要支援・要介護になる原因をご存知でしょうか?実は、その原因の6割程度はお口の健康と密接な関係があることが分かっています。厚生労働省が発表している平成23年度の国民生活基礎調査によると、一番高いのは、運動器の障害によるものです。これは、かみ合わせが関係しています。詳細は後半で触れていこうと思います。

次に、脳血管障害。これには歯周病菌が関連しています。歯周病菌が歯ぐきのブヨブヨしたところから入り込んで、血管を通して脳に行き、脳血管にこびりついて、脳梗塞などを引き起こすわけです。

3番目に多いのは、認知症です。アルツハイマー型認知症の患者さんの脳からは、歯周病菌が発見されています。また、かみ合わせが悪いと脳に刺激が行かず、認知症を促進することが分かっています。脳血管性認知症は、脳血管障害と密接な関係がありますから、既述の通りです。

 

ロコモティブシンドロームを防ぐ

要介護・要支援になる最大の理由である「運動器の障害」。 このために移動機能の低下をきたした状態をロコモティブシンドロームといいます。ロコモは筋肉、骨、関節、軟骨、椎間板といった運動器のいずれか、あるいは複数に障害が起こり、「立つ」「歩く」といった機能が低下している状態をいいます。進行すると日常生活にも支障が生じてきます。

2007年、日本整形外科学会は人類が経験したことのない超高齢社会・日本の未来を見据え、このロコモという概念を提唱しました。詳しくは、次回特集しますが、端的に言うと、このロコモの根本的な原因は、栄養が十分に取れないことにあります。筋肉を維持するためには、たんぱく質をしっかり摂取しなければなりません。折れない骨を維持するためにはカルシウムが不可欠です。

このような様々な栄養素を取れなくなるのは、噛めないことが最初の入り口となります。お口は、あなたとご家族の介護に密接な関係があるのです。

日頃の口腔ケアやお口の健康管理に相談はぜひ、さとう歯科医院へ

院長佐藤達也

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